ラーメン伝説第3部 1-12-11

燃え盛る部屋。
破裂音が続けざまに響く中で彼は一人立ち尽くす。

彼…金曜田は爆発で罅の入った鏡に自らの姿を写す。
「三葉虫の化石を頭に載せて魔界きゅうりをかじると爆発が生じる!」
「!!」
突然訳の解らない事を言い出す金曜田に呆然とする調査隊の三人。

「…壊れたのか?」
村友はつい思った事を口にしてしまった。
(元からじゃないのか?)
島田は内心そう思った。
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ラーメン伝説第3部 1-12-10

戦争用に用意した弾薬箱の山に燃え広がりはじめた。
特殊工作用に用意した地球製C4爆薬まで燃えている。
連鎖的に燃焼するC4爆薬。
一気に高温になる弾薬の山。
他の弾薬が高温に耐え切れず爆轟した。

「これで勝ったと思うなよ」
至近距離で爆発した弾薬によりキュモス大王は文字通り砕かれてしまった。
吹き飛ばされた警部を二人掛りで受け止める村友と島田。

ラーメン伝説第3部 1-12-9

「キュモス大王様!火が!火が!」
狼狽する金曜田。
「それがどうしたのだと言うのだ!」
金曜田の反応が尋常でないことに気が付き視線を
警部に合わせ止めを刺そうとしつつ問う。

「だ、だだ、弾薬に燃え移っています!!」
金曜田の言葉に大王は一瞬思考が停止した。

ラーメン伝説第3部 1-12-8

警部は左斜め前に跳び躱した。
「これだけではないと言ったはずだが?」
火炎は連続で発射…いや、これは放射と言った方が正確だ。
炎の帯は警部を追う。
「くっ!」
警部の移動速度と大王の腕の動きでは腕のほうが速い。
赤く輝くその帯は距離を詰めて来る。

ラーメン伝説第3部 1-12-7

二人が振り返った先には警部は居ない。
「?!」
金曜田はそこに居るべき人物が居ない事に動転する。

「手品はそれだけか?」
警部は大王の背後に回り込んでいた。
「フン、これだけだと思うのか?」
大王は相変わらず余裕を醸し、顔を動かさずに剣先だけ警部に向けた。
再び火炎が発射される。

ラーメン伝説第3部 1-12-6

「警部!!」
村友と島田は叫んびながら振り返る。
空振りしたはずの剣から火炎が凄まじい勢いで放たれたのだ。

轟音を立て炎は飛ぶ。

火炎が爆ぜる。

「恐れ入ったか!未知の合金『グプメタル』でできた
『フレイムキングソード』だ!!」
金曜田はまるで自分の事の様に自慢する。

ラーメン伝説第3部 1-12-5

一歩一歩ゆっくりと進む警部。
二人と金曜田は息が詰まりそうな感覚に襲われた。
大王は傍らに置いてある刀身が紫色の巨大な剣に手を掛けた。
お互いに相手の手の内を読もうとしている。

大王は一気に剣を架け台から引き抜き警部の方へ薙ぐ。
まだ剣先より警部は遠い。
だが…。

ラーメン伝説第3部 1-12-4

「懸かって来るが良い!」
キュモス大王は座ったまま言い放った。
「行くぞ、二人とも」
「は、はい!」
警部は警棒を手に正面から近づいていく。
左右に分かれた村友と島田は警部との距離を見計らいながら大王へ近づく。

「キュモス大王様!汚名返上の機会を!!」
金曜田が警部の前に立ちはだかる。
「下がっておれ!貴様が居ては邪魔だ!」
大王の口から発せられる重低音が響き部屋が揺れる。
「は、ははぁ」
金曜田は大王の方に向き直り平伏しそのまま後退した。

ラーメン伝説第3部 1-12-3

「方策は決まったか?」
大王は堂々と待っていた。
「案外律儀なんだなアンタ」
村友は意外そうに大王に尋ねた。
「宇宙を統率すべき我が貴様等如き虫けらに負ける訳が無い」
微動だにせず答える大王。
「…ならばその長い牙と鼻を圧し折ってやる」
その言葉を吐いたのは警部だった。
警部の雰囲気が普段と違う。

ラーメン伝説第3部 1-12-2

(どうやって逮捕するんだ?コレ…)
視線で長井警部に水を向ける。

「治安上放置出来ないだろう?」
警部は二人に同意を求める。
「…はい」
二人とも観念した。