ラーメン伝説第3部 2-10-2

「うおぉぉぉぉ!!」
キューティクルラーメン店長は怒声を上げて突進する。
警官隊から彼へ光が降り注ぐ。

銃弾は次々と骨を打ち砕いて行く。
痛みはまったく感じない。
(まるで光の海だ…)
視界の中を光の帯がゆっくりと過ぎ去っていく。

ガラにも無い事を思いながら彼は警官隊の中へ飛び込んだ。
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ラーメン伝説第3部 2-10-1

「光の海」

「おい!あいつ等手配中のソムリエラーメンとキューティクルラーメンじゃないのか?」
武装警官達の前に箱状の包みを抱えた骸骨と飛行服の男が駆け寄ってくる。
そして骸骨と飛行服の男との距離が開いていく。
「まずい…このパターンは…」
「止まれ!」
警官達は視界に入った二人の動きを見て何をするか予想が着いた。
散弾銃やら短機関銃の銃口を骸骨に向けて停止命令を出す。
「撃て!」
このままでは最悪の事態に陥ると誰かが射撃を命じた。

ラーメン伝説第3部 2-9-6

「大事を成すには犠牲も必要だからな」
キューティクルラーメン店長はしっかりとダイナマイトを抱えた。
「す、すまない・・・」
「いいんだ。あんたはあの裏切り者を始末してくれ」
裏切り者・・・あの、穏健派になった野郎のことだ。

「行くぞ」
二人は、走り出した。

ラーメン伝説第3部 2-9-5

バミューダ・ヘートマン・・・。
最近になって発覚した、「英国ヘートマン」一族の一人だ。
仲間には勇猛な者がそろっているが、ここまで覚悟を決めた者は存在しなかった。

キューティクルラーメン店長の骸骨は言った。
「タイタンこうじの秘術でこうして蘇ったのは、恨みを晴らすためだったが・・・」
さすがのバミューダ・ヘートマンも、骸骨剣士と手を組むとは思わなかったが、その
秘密の一端を少しだけ知った思いがした。

ラーメン伝説第3部 2-9-4

警察の包囲網を突破するため、ダイナマイトを爆発させようとしたのだ。
「それしか方法は無い」
相談する二人。

骸骨剣士が、ダイナマイトの包みを持った。
「?」
「俺は一度死んだ身だ。命は捨てている。お前は裏切り者の弟を始末しろ」
「なにっ、貴様は自爆する気か」
驚くヘートマン。
骸骨はうなずいた。

ラーメン伝説第3部 2-9-3

ダイムラー装甲車は快速であったのでいち早く人質奪取に成功したが
他の2名は遅れていた。
特に、航空機を撃墜されたソムリエ店長ことバミューダ・ヘートマンは
ロクな武器も無かった。

しかし、工事現場からダイナマイトを奪い取り、武器にしていたのである。

ダイナマイトは、バッグに入れてバミューダ・ヘートマンが所持していた。

ラーメン伝説第3部 2-9-2

情報漏洩した裏切り者を始末した上で、仲間と合流しなければいけない。

現場は、すでに完全に包囲されていた。

その頃。

「はあ・・・はあ・・・」

走る二人の影が、避難勧告で人気が無くなった市街地を走る。
飛行服姿の男と、骸骨剣士。
それは、英国ヘートマンである、バミューダ・ヘートマンと、仲間
のキューティクルラーメン店長であった。

ラーメン伝説第3部 2-9-1

「突撃!!」

人質にされた穏健派ヘートマンは、さるぐつわを噛まされて床に
転がされていた。

「くっ・・・」

銃口が穏健派ヘートマンに突きつけられる。
「悪党のツラ汚しめが」
悪態をつくダイムラーメン店長。
「さて、仲間は・・・」
彼はそうつぶやいた。

ラーメン伝説第3部 2-8-5

突入要員以外は穏健派ヘートマンラーメンを包囲していた。
調査隊は他の部署と共に付近住民避難の誘導にあたっていた。
「緊急速報です!フランケンフルト市市長が非常事態宣言を発令しました!」
住民が持っていた携帯ラジオが速報を伝える。
(…いよいよ大変な事になって来たぞ…)
村友はそう思いながら住民の避難を手伝った。

ラーメン伝説第3部 2-8-4

「この国の公僕共に告ぐ、ここのラーメン屋の店長は人質になった。
店長を解放して欲しければ大人しく私の要求に従え!」
拡声器から声が響く、音声データと同じ…小野 妹子の声だ。

「クソッ!遅かったか!」
調査隊は歯痒さを感じた。
小野 妹子の言葉に対して警備課は黙々と突入準備を始めている。