ラーメン伝説第3部 3-2-3

「ならん。駄目だ」
即座に署長は拒否した。
「戦車だと、以前ラーメン調査隊は発砲事件で不祥事を起こしたではないか」

村友は、それを聞いて少し前のことを思い出した。
ラーメン調査隊発足時、米国のヘートマン刑事が日本の警察を視察したいとして
来日した。
しかし、ヘートマン刑事は民衆に拳銃をいきなり乱射して、ラーメン調査隊と、
西部劇さながらの銃撃戦を展開して射殺された。
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ラーメン伝説第3部 3-2-2

そこへ、署長宛ての緊急連絡が入った。
「署長・・・爆発現場の地下から戦車が現れて犯人と戦闘をしたとのこと」
「なっなにっ!!」
「戦車を操縦しているのは長井警部らラーメン調査隊です」
「勝手なことを・・・」
不機嫌になる署長。
「緊急的措置としての対応で、さらに今後の調査隊の車両として許可を・・・」

ラーメン伝説第3部 3-2-1

「許可」

病院へ運び込まれた村友。
そこへ、関係者も駆けつける。

「署長!!」
包帯を巻かれた村友の前に現れたのは署長・・・釜戸 鵜魔であった。
その、初老の痩せた男は村友の肩に手をかけて言った。
「怪我をしたのか。傷は浅いぞ」
「わざわざすいません」
頭を下げる村友。

ラーメン伝説第3部 3-1-11

装甲車の前で砲弾が爆ぜた。
「下手糞め!」
妹子は相手をあざ笑うが長続きしなかった。
激しい衝撃が彼を揺さぶった。
「タイヤがやられた!」
操縦士が慌てる。
先程の砲弾の破片がタイヤを切り裂いたのだ。

「相手は追いかけてこない!なんとか拠点まで戻れ!」
妹子は部下を怒鳴った。

ラーメン伝説第3部 3-1-10

「ざまあ見ろ!」
妹子は警官隊に向かって罵声を浴びせて向き直った。

「?!」
彼の目の前には小さいながら戦車が居た。
「あれを撃て!」
慌ててその戦車を撃つように命じた。
だが相手の方が早かった。

ラーメン伝説第3部 3-1-9

装甲車は何時でも動ける状態だ。
「武装警官共め、蹴散らしてやる!」
吐き捨てるように言い2ポンド砲を撃発された。
同クラスの機関砲弾を流用した榴弾は砲身から飛び出し目標へ飛ぶ。
近接信管が作動し武装警官隊を破片が襲う。

BESA機関銃を乱射し反撃する警官を蹴散らす。
ダイムラー装甲車は激しい音を立ててカーブを曲がった。

ラーメン伝説第3部 3-1-8

銃声が響く。
二人とも怪我は無い。
警官隊から撃たれたわけではない…床に9mm弾の薬莢が転がっている。
銃口の先に視線を向けるとモンスター・ヘートマンが居る。
二人は恐る恐る視線を上へ向ける。

9mm弾は穏健派の眉間を撃ち抜いていた。

「用は無くなった、ここを出るぞ!」
妹子は後味悪そうに言って外へ出た。

ラーメン伝説第3部 3-1-7

「待て!」
バミューダの手首を掴む妹子。
「なぜだ!コイツを殺す為の作戦じゃなかったのか!」
激語するバミューダ。
「目標は確保だ!敵側の情報も持っている!」
妹子はバミューダに落ち着かせるように言う。
「駄目だ!アイツとの約束を反故にする訳にはいかない!」
「ええい、分らず屋め!」
もみ合いになる二人。

ラーメン伝説第3部 3-1-6

「取り込み中悪いんだが一つ聞いていいか?キューティクルは?」
妹子はバミューダに尋ねる。
彼は無言で首を振り口を開いた。
「包囲網を突破する時にアイツは武装警官の中へ…」
バミューダはそう言って視線を背けた。
「あの爆発はそうだったのか…」
妹子も気を落とした。
「俺はアイツと約束したんだ。
『裏切り者を始末する』と…だからこの場で!」
ベルギー製のブローニング・ハイパワーを実弟に突き付けた。

ラーメン伝説第3部 3-1-5

「Je suis désolé d'être en retard.」
ナポレオン89世は煤で汚れた飛行服で入り口に立った。
「相変わらず英語訛りのあるフランス語だ、兄貴」
穏健派店長は背中に立つ人物にそう答えた。
「まったく、まさかお前が生きているとは思わなかったぞ」
忌々しげに実弟を罵るバミューダ・ヘートマン。
「それはこちらの台詞だ」
前を向いているがその視線は背後の実兄を貫いていた。