ラーメン伝説第3部 3-8-12

「エアクッションなら被弾に弱いだろう、なのにヤツは何故耐えた?」
警備課の指揮官が尋ねる。
「そこは私にも謎です。いくら地上との距離があったとは言え
即席爆発物が真下で爆発したのにまったく異常がみられませんでした。
何らかの特殊な材料を使っていると思われますが鑑識の報告を待ちたいと思います」
前田もいくつか腑に落ちない点があるようだ。
「あり合わせの材料で作った貫甲榴弾(自己鍛造弾)がうまく行ってよかった」
署長が胸を撫で下ろす。
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ラーメン伝説第3部 3-8-11

キュモスロボは木端微塵となった。
現場には大量の破片と残骸が残された。
「前田君、君の言うとおりだったな」
署長が前田を褒める。
「しかし、ヤツの足回りがよくエアクッションだって気が付いたな」
警部が腕を回して体をほぐしながら言う。
「足に関節が無いのに段差を苦もせずに越え
なおかつ足裏の地上高の低さから段差を越える能力が車輪やコロと言った
直径の影響を受ける物の可能性は低いと言う仮説が当たって良かったです」

ラーメン伝説第3部 3-8-10

キュモスロボの足元を鋼線が走る。
繰り出された鋼線には金属性の巨大な弁当箱のような容器が繋がっている。
キュモスロボが気付かずにその上に差し掛かった瞬間、巨大な弁当箱が爆発した。

弁当箱の中身がキュモスロボの内部を容赦なく打ち抜く。
「(チェック)メイトだ」
前田は爆発するキュモスロボを車内から見ていた。
「エネルギーが無い~!!」
キュモスロボの断末魔の叫びと共に大爆発が起きた。

ラーメン伝説第3部 3-8-9

キュモスロボが轟音を立てて急加速する。
「ゴールラインまで20m!」
本部の通信士が言う。
「島田ァ!」
「皆さんお願いします」
「おゥ!!」
村友の言葉に合わせ島田は誰かに告げた。
彼らは威勢良く返事をする。

ラーメン伝説第3部 3-8-8

キュモスロボの挙動が先程に比べると怪しい。
口から猛烈な煙を噴出し何かが飛び出す。
その飛翔体は特車に向かっている。
「前田!」
即応状態の特車は急後退した。
飛翔体が元居た場所に命中しアスファルトを穿り返す。
アスファルト片が特車にあたる。
「長井君、今のは誘導弾だ」
署長が通信で伝える。

ラーメン伝説第3部 3-8-7

「前田!残りの砲弾が軽いのしかないぞ」
「それは榴弾です。無いよりはマシなのでとにかく撃ってください」
徹甲榴弾が品切れを起す事態に流石に前田の言葉にも焦りの色が見える。
「ゴールラインまで50mを切ったぞ」
署長の通信が事態の切迫振りを表す。
その最中キュモスロボの胴体にある謎の部品が破損した。
「やった!」
通信から村友の歓喜の声が聞こえる。

ラーメン伝説第3部 3-8-6

「…9…10!よし」
ハッチから砲弾を捨てる警部。
「村友、ヤツはどれくらい動いた」
新しい弾薬筒を篭め照準を修正しようとする。
「200m前後です」
村友の回答に聞き照準を直す。
「あとゴールラインまで200mだ!あまり余裕は無いぞ」
署長が防衛線までの距離を告げる。
警部は砲撃を続けるが効果は薄い。

ラーメン伝説第3部 3-8-5

警部はひたすら砲撃を繰り返す。
まだ謎の部品には異常は見られない。
雷管を撃発した音が響くが砲弾が出ない。
「おい、不発だ!どうするんだ!」
小火器なら扱ったことはあるが37mmとは言えど大砲であり
おまけに砲弾は徹甲榴弾なので扱いを間違えれば悲惨な事になる。
慌てる警部に対して落ち着きを払った声で前田が返事する。
「警部、落ち着いてください。
拳銃や散弾銃と同じです。10秒数えて発射されなかったら
ハッチから砲弾を捨ててください」

ラーメン伝説第3部 3-8-4

「目標に対して射撃を許可する」
署長から射撃許可が宣言される。
徹甲弾を篭め肩当てを肩で押しキュモスロボに照準を合わせる。
警部は引き金を引き狙撃砲を撃発した。
砲弾はキュモスロボの表示板に命中する。

だがキュモスロボは反応もせずこちらに近づいてくる。
警部は弾薬筒を砲尾に叩き込み、照準を微修正をして即座に撃発する。
表示板の下にある謎の部品に命中した。
「警部、そこを連打です」
村友はキュモスロボに近い観測所から連絡してくる。

ラーメン伝説第3部 3-8-3

「予想通り全高は12mぐらいですね」
前田は周囲の電柱や建築物の高さから逆算する。
「本当にいけるのか?」
警部は心配そうに言う。
「ここまできた以上、後戻りはできませんよ?」
村友の通信が入る。
「警部、こちらの準備は完了です」
島田からも通信が入った。