ラーメン伝説第3部 4-6-3

 フランケンフルト署の管轄はフランケンフルト市と八剱市の両方だ。
問題は八剱ジャンクション並びにそこを通る高速道路を管轄とする高速道路交通警察隊にも話をつけなければいけない。
伝達する人数が増えると情報漏洩の確立は跳ね上がるもの。
情報の出所を詮索されるの危険性も計算に入れなければならない。
 署長達は「ああでもない」「こうでもない」と計画を纏め上げようと議論している。
「調査隊の部屋に来てくれ」
警部は調査隊に自部署に来るように言う。
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ラーメン伝説第3部 4-6-2

 会議室に前田が戻ると警部と他部署の指揮官が難しい顔をして地図を睨んでいる。
「大黒機関の情報だとスターリンラーメン残党が八剱ジャンクション付近の森にて合流するらしい」
長井警部が遅くやってきた前田に説明した。
「県内のスターリンラーメン各店の店長や幹部クラスがことごとく失踪したと他署から連絡が来ている。
謎の爆撃機の関係者がスターリンラーメンである事は疑いの余地が無い」
署長は部下達への説明を終え地図を睨みすぎたせいで熱くなった瞼に濡れタオルを乗せて冷やす。

ラーメン伝説第3部 4-6-1

「見なかったことにしよう」

 フランケンフルト署に運び込まれた機械類一式、前田が中心となり設置・調整を行う。
レーダーは最上階の部屋に、通信機に関してはアンテナ自身は屋上だが通信機本体は地下室に置かれた。
これらの機械の存在はラーメン調査隊と操作を担当する一部の職員にしか通知していないが
キュモス関係者が警察署に襲撃を行う可能性があったので別々の部屋に配置されている。
「…今のところ反応は無し」
レーダー担当員が説明書を片手に操作する。
前田は異常が無いことを確認してレーダー室を去った。

ラーメン伝説第3部 4-5-6

「こちらには、通信機の暗号書もありましたよ」

「何!?大手柄だな」

一同は、その書類を眺める。
「大黒機関の秘密が全部筒抜けだぞ」

キュモスレーダーと、大黒機関の暗号書が一挙に手に入ったのだ。

「捕獲品を、署に運べ!」
「さっそく、キュモスレーダーを活用しよう!!」

ラーメン伝説第3部 4-5-5

殺風景な部屋である。コンクリートむき出し。
そこに、大きなテーブルが置かれ、何かの機械類が置かれていた。

「通信機・・・と、これは?」
「キュモスレーダーのようです」
「ほう、これが・・・」
黒塗りの機械に、モニターがある。
ご丁寧に、説明書もあった。

さらに、武器として拳銃が置かれていた。
「武器か・・・」

ラーメン伝説第3部 4-5-4

「大黒機関なる組織が、何事かを企てていたようですな」
パラパラとめくる。

内容としては、大黒秘密機関がキュモス大王を危険視しており、そのために
キュモスレーダーなる機械を開発して、ボウフラーメンに設置した。
ボウフラーメンは、大黒機関の工作員であったのだ。

「・・・なるほど」

そして、一行は、店の地下室に案内される。
「ラーメンとは関係ない部屋です」
「ふむ・・・」

ラーメン伝説第3部 4-5-3

「ただ、店の者は、普通のラーメン屋の店員では無かったようですね」
「?」

警官は、手にした品物を警部たちに渡した。

「これは・・・」

『大黒機関作戦計画332』と書かれていた。

「大黒機関…」
島田は食い入るようにその書類を手に取った。

ラーメン伝説第3部 4-5-2

「謎の機械とは何でしょうね」
島田が警部に言った。
「うむ・・・」

しばらくして、一行は現場に到着した。

爆弾が直撃して、凄惨な現場である。半ば破壊された建物からは、ラーメン屋であることは
あまりわからない状況でもあった。

出迎えた警官が調査隊を案内する。

「店主と店員は即死でした」
「残念だ」
犠牲者3名。

ラーメン伝説第3部 4-5-1

「ボウフラーメン」

スターリンラーメンの爆撃機で、ボウフラーメンは破壊された。

ラーメン調査隊の一行は、ボウフラーメンに急行した警官隊から、謎の機械を発見したと言う
情報を入手し、現場に急行することとなった。

パトカーに乗る一行。

撃墜された爆撃機と、それを撃墜した謎の飛行機の行方は不明であり、捜索が始まっているが
キュモスらしき存在によるレーダー施設の破壊活動で捜索は一時的に混乱していた。

ラーメン伝説第3部 4-4-19

パラシュートが開き激しく上へ引っ張られる感覚に襲われた。
ジョゼフの視線の先には炎上し墜落していくショート・スターリングが見える。
スターリングはそのままテンプラーメンの店舗に激突、付近一帯を吹き飛ばした。

ジョゼフは地面に叩きつけられた後、パラシュートを切り離し放心状態で歩く。

彼は思った。
スターリンラーメンを再興させるには
『鋼鉄』の如く強い人間で無ければならないと。
『血で結ばれた』再興の誓いを胸に秘めその場を去った。