ラーメン伝説第3部 4-8-8

陸軍は内務省軍こと国家憲兵隊との予算の取り合いが原因で、海軍もやはり旧運輸省系の沿岸警備隊との予算の取り合いである。
年々予算が縮小されているとはいえ国防系と治安系が予算の取り合いとは世知辛い世の中である。

 最後の一人は上段に「1特救」下段に「佐世保 あつみ」と刺繍が入っている。
四角い台座の襟章に配置は海軍と同様に横に並んでいるが「桜」ではなく「星」だ。
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ラーメン伝説第3部 4-8-7

 隣の人物は五角形の襟章で、横に並んだ三つの桜章その前後には短い線が入っている。
「42陸戦|柏分隊」その下には「石川島 しらね」と手書きされている。
「海軍の石川島 しらね大尉です。沿岸警備隊では対処しきれない規模なら我々にご一報ください」

 陸軍側は乱暴に言うと「警察で難しい案件なら素直に寄越せ」。
海軍側は沿岸警備隊相手の牽制らしい。

ラーメン伝説第3部 4-8-6

「前田です。こちらにいらしているので説明不要だとは思いますができるだけ手短にお願いします」
前田がそっけなく言うと一番近くに居た軍人が握手を求めてくる。

 四角い襟章には上下の縁に線が走り、縦に三つ並んだ星章の前後には短い線が入っている。
戦闘服の刺繍には「空教|長崎」と書かれている。
「陸軍の長崎 はるな大尉だ。調査隊の武勇伝はこちらにも伝わっている。
何か困った事があったら言って欲しい、手伝える案件なら助力する」

ラーメン伝説第3部 4-8-5

 村友ら最終組が現地入りすると現場では署長を始めとする警察官と迷彩服の軍人が揉めていた。

「防空レーダが破壊された件でカンカンなんでしょう」
前田が指摘していると署長が調査隊に気付き手招きしている。
将校らしき三人が署長達と対峙していた。

「彼がさきほど仰っていた前田 敬之 巡査です」
署長は前田を手を向けて丁寧に説明した。
相手は三人とも大尉のようだ、署長なら中佐クラスだから扱いが雑でも問題ないが省が違うから念のためだろう。

ラーメン伝説第3部 4-8-4

 出動を怪しまれずらい刑事課や交通課から少しずつ出発していく。
最後に重装備の警備課が出発する。
前もって連絡し待機状態の高速道路交通警察隊にも応援要請を出す。

「なんで我々が護送車で移動しなければいけないのでしょうか?」
村友は不満を長井警部にぶつけた。

調査隊が乗っているのは車内に鉄格子がある刑事課の「護送車」である。
車外に金網が張られた警備課の「人員輸送車」ではない。

「村友さん仕方が無いですよ、特車は今回は使えないんですから」
島田はそう言って村友を宥める。

ラーメン伝説第3部 4-8-3

 会議室には各部署の指揮官達が詰めている。
「寝起きの所悪いがキュモス“C”が動いた。計画通り山狩りを実行に移したいと思う」
来るべき物が来たと全員が気合を入れる。
ちなみにキュモスCとは昨日の昼に軍の防空レーダーを襲ったキュモスの事で、Bは前回の巨大ブリキロボ、Aは調査隊が戦ったマンモスのような岩石だ。
プロジェクターに写された地図にはそれぞれの担当が描かれている。
最後の確認を終えて、指揮官達は会議室から出て行った。

ラーメン伝説第3部 4-8-2

「故障ではないんだな?」
署長は中途半端に羽織った制服に袖を通しながらたずねた。
「ええ間違いありません。説明書通りです」
呼び出された前田は自信を滲ませて答える。
「解った、調査隊全員を呼んで会議室に来てくれ」
前田に指示を出して署長は駆け足で会議室へ戻る。

ラーメン伝説第3部 4-8-1

「兵部内務あい争い、余力を以って匪賊と戦う」

「署長、レーダーに感在りです」
レーダー室から内線電話がかかって来た。
会議室にざわめきが起きる。
部屋の片隅に寝ていた署長が跳び上がる。
「まだ確定ではない、動くな」
署長はそう言ってレーダー室へ向かった。
署員の半分以上が署内で待機状態であった事もありいつもより照明で明るい。

ラーメン伝説第3部 4-7-13

 そもそも今回の集合命令だって出所不明でみな疑心暗鬼にとりつかれている。

とりあえず英海派が用意した開発中の潜水艦を使って千葉県を脱出、伊勢へ行き石舞台古墳へ向かうのだ。

スターリン(ジョゼフ)は古墳に何の価値があるか判らなかったがこんな時だからこそ組織を掌握しなければならないと考えていた。

英派を取り込むなら実力者であるペリース大尉を引き込むのは有効だろう。
「キュモスも合流すると言う話だ」
スターリンが考え事をしていた横で大尉がふと大切な内容を口にした。

ラーメン伝説第3部 4-7-12

スターリンラーメン内の空(スターリング爆撃機)派以外の一派である陸(スターリング社)派のリーダーだ。

英派は小規模な勢力の寄り合いで他にも海(スターリング・エンジン)派や
哲学派(イギリス観念論)やら建築派(モダニズム)やら重商(ポンド)派がいて混沌振りが酷い。

その他には米(SF愛好家)派やら日(某バンド)派がいる。

一方、露派はジョゼフの所属する「多数派」や陸(戦車乗り)派、川(ヴォルゴグラード出身者)派
海(巡洋艦)派などで英派よりマシとはいえ面倒である。