ラーメン伝説第3部 4-13-6

一方、金曜田洞窟研究所。

「がーっはっは!!俺は天才だあ!!」
勝ち誇る金曜田十三日次郎。
親族を殺害した仇である、スターリンラーメンを討ったのである。

「banzai!!」

興奮して、グレープフルーツを皮がついたまま、餃子のタレを掛けて一個丸かぶりした。
スポンサーサイト

ラーメン伝説第3部 4-13-5

しかし、彼の親族にあたる者が、昔ラーメン屋に殺害された事件を独自に調査し、復讐を企画
した頃から、兵器開発を妄想していたと言う。

そして、3か月前に林英徳を銃で脅して無理やり監禁し、爆雷開発をさせていたと言うのだ。

「それが本当ならば、恐ろしいことだ!!」「現場に急行しよう」

林英徳は後続のパトカーに任せ、一行はフルスピードで現場に向かう。

ラーメン伝説第3部 4-13-4

大学教授を名乗る林は、衝撃の事実を語った。

彼の友人である、金曜田 十三日次郎が、爆雷兵器を自作し、暴動を計画していたと言う。
「ほ、本当ですか?」
「ああ。私は銃で脅されて爆雷の開発を手伝わされていたのだ。今逃げてきたのだ」
爆雷攻撃の成功で興奮している十三日次郎の隙を突いて脱出したと言う。

金曜田 十三日次郎・・・。
かつては、都内の大学で機械関係の有識者として有能な存在であったと言う。

ラーメン伝説第3部 4-13-3

「防衛隊か?」
「警察です」
「ほう・・・知らなかったな。戦車とはな」

不敵に笑う。

「私は、大学教授だ。それがな・・・」

ラーメン伝説第3部 4-13-2

現場に急ぐ戦車。

しばらく進むと、市街地を抜けた。殺風景な海岸である。

そこに、一人の男がいて、戦車の前を遮った。

「とまれ!!とまれーい!!」
白衣を着た、科学者か教師風の中年男。
彼は、自らを「林 英徳」と名乗った。

ラーメン伝説第3部 4-13-1

「勝利者と魔王」

一方、ラーメン調査隊は、戦車に搭乗して全員出動した。
ルノー戦車は二人乗りだが、手すりを増設して、戦車を操縦する前田と、砲手の村友
以外の長井、島田は手すりにしがみついていた。

潜水艦が爆雷攻撃を受けた地点に住む住民は、異様な爆発音から警察に通報を行い、
おおよその位置が判明したのである。

いったい何が発生しているのか良くわからないが、キュモス一味の仕業と判断して
急ぐのであった。

ラーメン伝説第3部 4-12-10

 爆雷は潜水艦の居る深度に刻一刻と近づく。
地上の十三日次郎も潜水艦の乗組員達も息を呑む。
潜水艦から発せられる推進器音と太平洋の魔王が出す音だけが一帯を支配した。

 艦内に何かが衝突した音が響いた。
金属が軋む音が徐々に大きくなり乗組員達は必死に神へ祈る。
艦長は緊張に耐えられなくなったのか叫んだ。
「あれが太平洋の魔王だ!人類を全滅させる地獄の天使が目覚めたのじゃウギャーババッバー!!」
最後は言葉なのか圧潰した音なのか判らない。
直後に爆雷が作動したからだ。

ラーメン伝説第3部 4-12-9

「正気ですか!」
副長が当然ながら反対する。
「正気もクソもあるか!水測員、ヤツと本艦どっちが速い?」
艦長の言葉で水測員への視線が集中する。

「……ヤツです」
水測員の言葉に全員が沈黙した。
「そう言うことだ。ここを抜けなければどちらにしろ死ぬ」
乗組員達は顔を引き締め再び動き出した。

ラーメン伝説第3部 4-12-8

「……なんてこった!ヤツだ!」
水測員が転送した謎の音を聞きアブズルジブニーは頭を抱えたくなる衝動に駆られる。
艦長の反応を見て古参の潜水艦乗りは青くなった。
「『太平洋の魔王』なんですか?」
無言で首を縦に振る艦長。

「艦長、針路はどうしますか」
脂汗をかいた操舵員がたずねた。
「そのままだ。ヤツの真下を突っ切る!」
艦長の言葉に全員耳を疑った。

ラーメン伝説第3部 4-12-7

「艦長、また爆雷が投下されました」
アブズルジブニーは水測員から爆雷の投下場所の情報をを受け取った。
「クソ、相手はこちらの位置を完全に特定している」
投下場所は進路の直上、しかも速度を維持していればそのまま危害域に突っ込む。
「艦長!謎の物体が接近してきます」
「謎の物体とは何だ、はっきり言え!」
「スクリュー音ではない何かです!」
水測員が混乱している。