ラーメン伝説第3部 5-6-9

「また拉致されたとしか……」
前田は警部に落ち着くように説得する。
「何であれ林教授から話を聞く必要性がありますね。
警部、林教授を連れ出せそうですか?」
村友は外の警部に確認する。
「前田、武器は正面だけだな?」
「はい、あるとしたら他には個人で持ち歩ける物ぐらいです」
前田の言葉を聴いて警部はカーデン・ロイドに死角になる位置から近付く。
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ラーメン伝説第3部 5-6-8

速度が低下したカーデン・ロイドは力付くで捕獲網を引き千切ろうとするが転輪の熱で合成繊維で出来た網が溶けて発火した。
異臭に気が着いたのか戦闘室上部の装甲カバーを弾き飛ばすように開き乗員が飛び出そうとするが、服を掴まれて車内に引きずり込まれた。

「今の林教授じゃないのか?」
村友は飛び出そうとした人物がそのように見えた。
「なんだと?!帰ったはずじゃ……」
警部は慌てた。
前の件で警察署で事情聴取を受け帰ったと聞いていたがまさかこんな所に居るとは思わなかったからだ。

ラーメン伝説第3部 5-6-7

「改造車でないなら37mm砲で抜けます」
前田の言葉を信じ落ち着いて狙撃砲の狙いを定め引き金を引く。
だが砲弾は道路に穴を開けただけだ。
相手は加速と減速を繰り返し砲撃を回避する。
「このままだと署に着く前に弾が無くなる」
小さなカーデン・ロイドの回避に業を煮やした村友は捕獲弾を発射して足止めを狙う。
巨大な網が広がりカーデン・ロイドの足回りに巻き付いた。

ラーメン伝説第3部 5-6-6

「村友さん、撃ってください!」
操縦席の前田は取り乱した村友に呼びかける。
「……ああ大丈夫だ、転がり落ちただけだ」
警部の声が通信機越しに耳に入った。
「相手の武装は正面の中機関銃だけだ」
続けざまに警部は相手の特徴を告げる。
「目標はカーデン・ロイド装甲車です」
前田は視界からの情報と警部の連絡で車種を特定した。

ラーメン伝説第3部 5-6-5

 署へ急ぐ特車。銃声が段々と大きくなってきた。
周囲の監視は警部に任せ村友も砲塔内に入る。
突然、重い連続した射撃音と共に特車の砲塔に激しい火花が散った。
「警部、大丈夫ですか!」
村友は照準器を覗き背後に居る警部に尋ねる。
だが返事がない。
「警部、警部!」
村友は焦るがやはり返事は無かった。

ラーメン伝説第3部 5-6-4

「時間だ!」
警部の言葉に合わせて前田はエンジンを始動させる。
トラック用ディーゼルの流用だけあってエンジン音は馬鹿にならない。
特車は署へ向かって移動を開始した。
1Fの状況が芳しくないと言う連絡が入った。
「警部、少し飛ばすのでしっかり掴まってください」
前田がそう言い操縦席の扉を閉める。

ラーメン伝説第3部 5-6-3

「前田、行けるか?」
「勿論です」
村友の問いに前田は当然と言わんばかりの態度で答える。

「時計を合わせるぞ」
調査隊は腕時計の時刻を合わせた。
「島田頼むぞ」
「はい」
警部は島田の両肩を掴み祈るように命じた。
島田は自転車に乗って人類研究所へ向かう。

ラーメン伝説第3部 5-6-2

 調査隊は警戒しながら搬入口から外へ出た。
フランケンフルト署も複数の搬入口が有り非常時には出入口として使えるようになっている。

署内でも「開かずの扉」等と呼ばれる古い出入口だ。
車両の出入が出来ない大きさなので自然に使用されなくなり、その正体は署長や引退した警官ぐらいしか知らない。
運良く一味に察知されずに調査隊は車庫までたどり着いた。

ラーメン伝説第3部 5-6-1

「正しく火の車」

 警察署の入口では警備課が先頭に立ち必死の防戦を続けていた。
「クソッ、第五(機動隊)の連中はまだか!」
散弾銃や機関短銃などで弾幕を張りキュモス一味の突入を阻止する。
 一方、調査隊は特車のある車庫へ向かう。
フランケンフルト署は管轄内に広い農地などを抱える為、当然ながら大量の車両を有している。
交番に配置されている物を除いてもその数は多い。
基本的には緊急出動が多い刑事課や交通課は署の近くに。
逆に物々しい装備の警備課や調査隊の特車は署から遠めの所にある。

ラーメン伝説第3部 5-5-6

それを見ていた小田ゴム長は、采配を振るい、一喝した。

「敵は混乱しているぞ、全軍突撃せい!!」

「おおー!!」

小田ゴム長を先頭に、悪党達がそれぞれ武器を振り回しながら突入する。

「だ、駄目だ!!交代しろ!!」

悪党達の勇猛さに、ついに警官隊は交代していく。
そして、1階のロビーは、悪党達によって占領されてしまった。