ラーメン伝説第3部 5-17-1

「真実」

バルバンビルにて、サケ皮は見事に逃亡したことになる。
途方に暮れる村友達。
現場では、集まった警官たちが議論する。

「霊能力などあるものか」
「しかと、あれは何だったんだ」
などと、現場で口喧嘩を始めるものもいた。
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ラーメン伝説第3部 5-16-15

「俺は全ての黒幕火星人と密約を結び宇宙生物キュモスを送りこんだのだ俺は宇宙人とテレパシーで交信できるのだこれは秘密だ!」
だがその人物は二人……いや、警部達も無視して通過して行った。
「いったい何が……」
島田は呆然としてしまう。
警部は現場指揮所に照会している。

一分後に警部は溜息混じりに一同に伝える。
「今のがサケ皮だ、まんまと逃げられた」

ラーメン伝説第3部 5-16-14

コンクリートの床に弾丸は弾かれた。
銃声を聞けば大概の人物は近付いてこない。
それでもその人物は真っ直ぐに突進を続ける。
島田もクーナンを発砲を開始したが既にその人物は目と鼻の先にまで迫っている。
手や足を狙わずに胴体を狙っているにも拘らず尽く当たっていない。
「これが霊能力か?!」
村友も流石に焦った。

ラーメン伝説第3部 5-16-13

その人物はカセットテープを早送りで再生したような声で何か叫ぶ。
逡巡する村友。
狭い屋内、しかもコンクリート剥き出しの場所で威嚇射撃は跳弾を招き危険だ。
過去の事件が頭を過るが躊躇う暇など無い。
自分の後ろには恵比寿氏が居るのだ。
村友は引き金を引いた。
弱装薬の38スペシャルがスライドを後退させて薬莢をはじき出す。

ラーメン伝説第3部 5-16-12

村友が閃光音響弾を投げ込み即座にその場を去った。
ラーメン調査隊は店の隠し扉周辺を探索し隠れている者は居ないか調べていた。
店舗から警官のいきなり怒声が聞こえ始めた事に調査隊は即座に何かがあったと判断した。
村友と島田が先行し警部と前田が恵比寿氏を守りながら続く。
杖を持った人物が早口で何やら捲くし立てながら突進して来た。
「警察だ、止まれ!」
村友は38口径に改造されたオートマグを構える。

ラーメン伝説第3部 5-16-11

「放せ!この虚け共!」
ゴム長は手錠が掛けられているにも関わらず暴れる。
隣のサケ皮は何やらブツブツと先程から独り言を呟いていた。
「これは……」
警官がサケ皮のそばに転がる杖に手を掛けようとする。
サケ皮は何かを叫んだ、それと同時に杖が光る。
村友が投げ込んだ閃光音響弾より激しい光が警官達を襲う。

ラーメン伝説第3部 5-16-10

激しい閃光と爆発音が跳び出し狭い店内を蹂躙する。
それはゴム長達を悶絶させた。
カウンターからゆっくりと転げ落ちる一味。
視覚や平衡感覚が麻痺し抵抗しようとするも銃を持つ事もままならない。
「突入!」
指揮官の声と共にフル装備の警官隊が銃を構えて店内に雪崩れ込んだ。
「確保ッ!」
ゴム長達はその場で捕縛された。

ラーメン伝説第3部 5-16-9

「やり方が過激になっているな……魔王天、旗色が悪いぞ。一度出直そう」
ゴム長が目の前の早口で喋る人物に言う。
県警が軍に支援要請を出すとは思えないが恐怖砲撃や県警ヘリからロケットの類を撃ち込まれるのは面倒である。
「是非も無しだ!さっさと店じまいにするぞ!」
稲妻の杖を持ち頭に三角の布を付け白衣を着た若い男が言う。
彼の名をサケ皮 魔王天と言う。
魔王天の足元を250ml缶より細長い円筒状の物が転がる。

ラーメン伝説第3部 5-16-8

「連中はヤケクソか?さっきから何発も撃ち込んで来るぞ!」
ゴム長の傍に居る男は早口で捲くし立てるように言う。
数分前から外のルノー戦車が砲撃を繰り返してくる。
彼らが立て篭もっているカウンターの周囲には着弾していないものの
店舗内の倉庫やら何やら色々と破壊している。
再び揺れが彼らを襲う。
大きな鋼板が倒れるような音がした。

ラーメン伝説第3部 5-16-7

前田が扉に爆薬を仕掛けて下がった。
警部は腕時計を見て時刻を確認する。
「あと1分」
それぞれ拳銃を始めとする装備の最終確認をする。
「5……4……3……2……1……」
前田は固唾を呑み安全装置を外した起爆装置のスイッチに指を近づける。
「爆破!」
警部の短い命令と同時に扉の蝶番を吹き飛ばした。