ラーメン伝説第4部 3-8-1

「猛者」

思いっきり殴られた山形は派手に転げた。
ガシャーン。色々と物が壊れる音がした。

「かかれ、かかれ!!」

門下生3名は飢えたザリガニのように怒り狂い、ビート達に襲いかかる。
そして、起き上がった山形も、雄たけびを上げて襲いかかった。
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ラーメン伝説第4部 3-7-10

「バカヤロー!そんな物を客に出せるかッ」
一日に二度も同じような事を言われたのが余程癪に障ったのか列火のような剣幕で怒鳴り返した。
予想外の反応に一瞬大学がたじろぐ。

「そんな危険な物に金が出せるか!」
山形はそう言って金銭登録機の引き出しを開けて売り上げを鷲掴みにする。
彼は言いがかりで無理やり口実を作ったあげく売り上げにまで手を出した。
これを見て店主は調理服を脱ぎ捨て山形を殴った。

その店主は食い逃げに容赦しない男、ビートつよしその人である。

ラーメン伝説第4部 3-7-9

「よ、用事を思い出した」
状況を察した村人は慌ててその場から立ち去る。
「俺がビートつよしなら何だ?」
店主は山形達に背を向けて片づけを続けた。

「毒でも仕込んだか!」
大学が紅潮した顔で怒鳴る。

ラーメン伝説第4部 3-7-8

店主は一人、店で片づけをしていた。
「お、ビート軒まだ開いてた。ビートの大将その仮装にあってないぞ」
村人が店主に話しかける。

メモを覗く宮川達もその場の空気が凍り付いた事を感じた。

「貴様、ビートつよしか!」
大学が店主を睨み怒鳴る。
「まずい、ビートと合流する」
宮川は全員に彼の元へ行くように指示した。

ラーメン伝説第4部 3-7-7

「ラーメンが伸びる前に食べよう」
黙ったていた一人が重たい空気を察して食べるように勧めた。
無言でラーメンを啜る四人。

「どうしましょうか?」
宮川は会話のメモを見ながらファブールに尋ねた。
「彼らを尾行してアジトを突き止めるべきだと思うが」
ファブールの答えに一同頷いた。

ラーメン伝説第4部 3-7-6

「47訓の怪我が治りきっていない以上、今は退くべきだ」
山形は冷静に答えた。
「……すまない」
47訓と思われる人物が呟くように言う。

「オマチドウサマデシタ」
変装したビートがテーブルに料理を並べていく。

ラーメン伝説第4部 3-7-5

食料班の太田垣 寿雄は集音マイクから送られてきた内容を紙に写していく。
「……さっきの若造は間違いなく逆賊ビートつよしの手下だ」
山形はそう言って水を飲む。
「ならばまだこの村に居る筈、此方から仕掛けて討ち取りましょうぞ」
一人が大仰な言い方で意見する。

ラーメン伝説第4部 3-7-4

「どうしましょうか」
宮川は受け取った代金と使用する食材を帳簿につけながら尋ねる。
「気付かない振りをしている可能性があるのでいつでも突撃できるように待機しますか」
バグベーイの提案を受けそれぞれ注意深く山形達を見張る。

ラーメン伝説第4部 3-7-3

「バカを言うな、俺にはラーメン屋としての矜持があるんだ。
そんな物を客に出せるか」
ビートはそう言って調理を始めた。

注文を受けた以上作るのがモットーだ。
食い逃げには容赦しないが故意に毒物を入れたことは無い。
(口に合わなくて憤慨された事ならいくらでもあるが)

ラーメン伝説第4部 3-7-2

「ビート君、どうだった?」
「間違いなく本人ですよ、それも門下生三人を連れています」
グルーチョ眼鏡をつけて変装したビートがファブールに答えた。
「毒物でも仕込みます?」
ヒョットンザが真顔で言う。