ラーメン伝説第4部 3-1-13

 ビート達は試験的に町の外れで屋台による営業を始めた。
そこまで人通りの多い場所ではないのに日に日に客の数が増えていった。
常連と呼べる客も出始めて中には三食とも店に来る者すら居た。
「何度食べても飽きない」と言う言葉が飾りではない事を証明した。
全てが順風満帆に思えた。

ラーメン伝説第4部 3-1-12

「『猿軽井印の投げ味噌』か……ふむ、試してみる価値はありそうだな」
アンリは投げ味噌を宮川に頼んで持ってきてもらう。

数日間ああでもないこうでもないと試作を重ねようやく納得の行く物ができた。
見た目こそごくごく普通の味噌ラーメンだがその味はコク深く病み付きになる。
「これなら常連客も大勢できるな」
差し入れを持ってきた大黒もその味に太鼓判を押した。

ラーメン伝説第4部 3-1-11

各自メニューの試案を考えそれを試作してみる。
「うーん、どれも今一だな」
ビートらは試作品を前に考え込んだ。
「そういえば博士、目本軍相手に投げた味噌は使えないすか?」
不意にヒョットンザは質問を投げた。
「博士」とはアンリの事だ、ヒョットンザは物知りな彼をそう呼んでいる。

ラーメン伝説第4部 3-1-10

「弾道は本物より安定しないが無いよりはマシだろう。
これならある程度は練習に使える」
アンリはそう言ってリロードしたての二十六年式実包をビートに渡した。

 数日後にはトラックに架装された屋台が完成する、次は主軸にするラーメンの開発だ。

ラーメン伝説第4部 3-1-9

「なにかと不便な土地でね、ある程度は自分でできないとすぐに無くなってしまう」
アンリはそう言って鉛のインゴットを溶かし始めた。
確かに欧州諸国で使用されている薬莢も同形式が主流だからそれを再利用しようとしたら必要な技能かもしれないが。

削り終えた鋳型に溶けた鉛を鋳込んだ。